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Q:入居者に選ばれるためには?

人気の賃貸住宅とは? コンセプトの設定は?

人気の賃貸住宅とは 「入居者に選ばれる住戸タイプ」

アパート、賃貸マンションの新築計画でどんな間取りが、いいのかよく質問されます。住戸タイプには、いろいろありますが、ワンルーム、1DK、2DK、1LDK、2LDK、3LDK、どのタイプにするかという検討だけでは、何の変哲もない平凡な計画になってしまいます。平凡なものは代替え物件がたくさんあり賃貸市場競争に勝ち残れません。

■人気の秘訣

もちろん住戸タイプの選択は、立地や敷地の特性から適切なものがあり、経営戦略上、重要なことですが、賃貸住宅の住戸タイプの選択で、ただ、単に単身者タイプ、ファミリータイプという観点で住戸タイプを選択するだけでは、競争相手である他の賃貸住宅との差別化は、できません。

もう一歩掘り下げてターゲットを絞ってください。たとえばワンルームでも、学生、単身赴任、男性、女性、会社からの家賃補助の有無、所得格差など千差万別です。ファミリータイプでも、新婚共稼ぎ、子持ち家族、子供を持たないディンクス、シングルマザーなどライフスタイルもさまざまです。電車通勤、車通勤、子育て環境、生活の利便性など住む人によって立地の価値もさまざまです。趣味、嗜好、感性もさまざまです。

ワンルーム、1LDK、2LDKどんなタイプでも、それぞれのタイプには、いろいろな表現ができます。子持ち家族向きの2LDKと子供を持たないディンクス向けの2LDKでは、同じ2LDKでも設計は違ってきます。ワンルームでも所得のない学生と所得のしっかりした独身者とでは違ってきます。
たとえば、駅から遠い家賃の安い物件で、設備や装備を良くして立地の欠点をカバーしようとしたらどうなるでしょうか。過剰装備は、建築費のコストアップとなり家賃に跳ね返ります。家賃にこだわる方が喜ぶでしょうか。リーズナブルをコンセプトにしたら、シンプルで清潔感を表現したりコストをかけない工夫が絶対条件です。

ただ単に住戸タイプを選択するのではなく、さらに、それぞれの住戸タイプでの掘り下げたターゲットの設定、こだわりの設定をして下さい。ターゲットを絞ると、おのずからコンセプトが見えてきます。住戸タイプにコンセプトが吹き込まれて初めて魅力が生まれます。入居者からの人気の秘訣はコンセプト、こだわりを明確にした住戸タイプです。

■建物全体のイメージ造り 「ライフスタイルをデザインする」

次に、外観、エントランス、外構など共用部分のイメージ造りです。住戸タイプとコンセプトが決定したら、共用部分のデザインの方向が、自然と見えてきます。
入居者層のターゲットを絞り、そのライフスタイルをデザインする。外観、共用部分のデザインは、入居者に対して大きな説得力をもちます。

■住戸タイプの最適ミックスとは

1棟の賃貸マンションの中に、いろいろな住戸タイプが、ばらばらに混在しているものがあります。入居者層の幅が広がり賃貸経営が安全になると錯覚している方がたくさんおられます。何棟も建ち並ぶ団地では別ですが、数十戸単位のアパート・賃貸マンションでは、賃貸経営上、マイナスになる組み合わせがあります。

あらゆるタイプが、ばらばらに混在している賃貸住宅では、質の良い入居者に逃げられてしまいます。子供のいるファミリータイプと単身者タイプの組み合わせもファミリーには嫌われます。同じ住戸タイプでも価格帯に大きな差があると高い家賃の入居者が逃げてゆきます。

店舗における業種構成や商品構成には、お客を呼び寄せる組み合わせがあります。専門店街では、コンセプトに合わせて業種構成、テナント構成、商品構成がなされて相乗効果を発揮しています。コンセプトに合わせて共用部分がデザインされています。コンセプト、テーマ、価格帯に合ったお客が、自然と集まってきます。賃貸住宅の住戸タイプにおいても店舗と同じように組み合わせに工夫が必要です。

住戸タイプの組み合わせは、入居者が住宅に求めるこだわりの一致が必要です。家賃にこだわる方、デザインにこだわる方、住環境にこだわる方、便利さにこだわる方といろいろなこだわりが、あります。
同じコンセプトを吹き込んだ住戸タイプの組み合わせが、おのずとこだわりの一致した方を集めます。入居者層は、住戸タイプのコンセプトで決まります。




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