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PART 3. 賃貸経営改善

1、収益改善

賃貸住宅経営の諸問題はオーナーさんにとって悩みの種。小さな諸問題も改善を重ねると大きく資産価値が向上します。すぐに良くなる7つの賃貸経営改善策の提案をします。

■ソリューション意識で賃貸経営は甦る!

■既存アパートマンションの経営改善策

   1.経営改善のヒントは過去の入居者データに秘められている。
  2.借り入れ資金の借り替えによる経営改善
  3.空室保証のリスクは、誰が負担する?
  4.入居募集、管理の改善
  5.家賃設定の見直し
  6.建物のリニューアルによる経営改善
  7.古アパート・古貸家の整理 「定期借家契約が武器」

■ソリューション意識で賃貸経営は甦る!

貸地、賃貸住宅、貸駐車場、貸倉庫などのオーナーの方々、空室、家賃下落、借入資金の返済、建物の老朽化など賃貸経営で、お困りのことありませんか。
経済情勢や賃貸環境が悪化したからと思っていませんか。不動産会社や賃貸管理会社から不景気で家賃相場が下がっているからと言われていませんか。賃貸管理会社に任せきりではありませんか。賃貸経営でお困りの原因は、経済環境からだけの問題ではありません。

一番大きな原因は経営努力です。怠っていませんか。そんなこと言われてもどうしていいのか方法がわからないと、おっしゃる方もおられるかと思いますが、そんなに難しいことではありません。

まずは、ソリューション(問題解決)意識をもつことです。なんとか経営改善したいと強く思うことです。常にソリューション意識を持っていると、問題解決の方法が目に入り耳に入ってきます。考えてわかってきます。
何に困っているのか、空室?返済?老朽化?どこに問題があるのか。問題点を見つけることです。小さな問題はたくさんあります。常にその問題点を発見することです。問題点を見つけ原因をつかむことが一番重要なことです。問題意識が経営改善につながるのです。

どんな問題点でも改善策は必ず、あります。いきなり理想的にはなりませんが、少しづつでも今までよりはベターということの積み重ねです。つまり経営努力の連続が必要です。人任せではなく経営に参加してください。やりがいのあるマネジメントの世界が待っています。

とは、言っても精神論だけでは何も始まりません。次にアパートマンション経営の改善策を具体的に話ます。あなたの賃貸経営の改善するヒントをこの講座から見つけて下さい。ソリューション意識をもったことで、目に入り耳に入ってきます。あなたの賃貸経営は必ず改善されます。資産価値が向上します。

■既存アパートマンションの経営改善策

●経営改善のヒントは過去の入居者データに秘められている。

30年以上経過した貸家の事例を話します。古くて駅から歩くには遠すぎる立地でバスも少なく、空室が長く続くか、あるいは家賃滞納をするような入居者が絶えない貸家でした。もちろん家賃は安めです。
ある時、わりと近くの大きな工場に勤務している方が入居してきました。有名な大きな全国展開の会社ですから、こんな古くて安い貸家に入居などしないだろうと思っていましたので最初は驚きました。よく聞いてみるとその会社の中ではエリートで年収の多い人もいれば、そうでない人もいるし、転勤も多いということでした。
このオーナーさんは、いつも家賃滞納や空室に悩まされておりましたので、だめでもともとという気持ちでこの会社を訪ねました。なんとそれ以降その会社から転勤の人を取り次いでくれるようになりました。

ここで私が言いたいことは、オーナーさんの経営努力です。自分の貸家の入居者は、家賃滞納する人ばかりと思っていたものを偶然とはいえ優良な入居者をみつけ、そのルートを開拓したわけですから。

自分の賃貸建物に合った新しいターゲットを探し開拓するところが、身近にないと言い切れますか?今まで入居した人のデータの中にヒントがあります。過去の入居者データには、価値ある情報がいっぱいです。他にも、いろいろなことがわかります。

●借り入れ資金の借り替えによる経営改善

以前、金利が高い時代には経済環境はインフレ傾向でした。インフレ時代の家賃と金利の関係は「インフレ=家賃高=金利高」となります。最近のデフレ時代では、「デフレ=家賃低=金利低」となっています。つまり賃貸経営では、デフレ時代での家賃の下落は、そのまま収入減には、つながりません。金利が下がって返済が減れば、実質収入は、さほど下がらないわけですから。

家賃が下落して返済が以前のままですと経営が圧迫されてきます。最近、低金利が続いています。高い金利時代に固定金利で借り入れした資金の場合、借り替えることにより、毎月の返済が減り、収益性が改善されます。

たとえば、5000万円の借入金で35年返済、固定金利5.5%、元利均等返済で現在15年が経過して残り20年間、現在の残高3900万円の場合、概算ですが次のようになります。

従来の元利返済額                268500円/月×12カ月=3222000円/年
20年固定金利2.9%で借り替えた場合     214344円/月×12カ月=2572128円/年
20年間の返済額の減額合計           649872円/年×20年間=12997440円

合計約 1300万円の返済額が節約できてその分実質収入が増えることになります。

以前の借入をそのままにしているオーナーの方、是非検討してみてください。経営が大幅に改善されるケースがあります。金融機関も今、借り換え融資に積極的です。借り方もいろいろとりそろっています。(変動金利型、上限設定変動金利型、固定金利型・・・)

固定期間が長くなるほど金利は高くなります。短い期間で見直す変動金利も見直し期間が短いほど金利は安くなります。長い期間、金利が固定された安定性をとるか、将来の変動のリスクを負って安い金利を選ぶかは、あなたの判断です。高い固定金利にしてもインフレ時代の金利よりかなり下がっていますので借りかえることは、お奨めです。

取引内容によって優遇金利もあります。私の関係するオーナーさんの例では、上記の試算条件より有利な条件を引き出しています。銀行によって貸付条件に差もあります。がんばって折衝してみて下さい。

●空室保証のリスクは、誰が負担する?

空室保証やサブリースは、誰がリスクを負うのでしょうか?管理会社は家賃下落も見込んで転貸による収益を確保します。オーナーさんにとっては、安心感を得る代償として大幅に収益ダウンとなります。空室保証といっても相場家賃が下がれば、保証家賃も下がる契約になっていることが多くみられます。実質のリスク負担は、オーナーさんが負担しているのです。
最近では、マンスリーアパートが人気ですが、これはサブリースの場合、管理会社が高収益なだけで、オーナーさんにとっては、高収益にはつながりません。
家賃滞納保証は、空室保証とは違って軽費の管理料で済みます。そして滞納が管理会社の負担になりますので入居者の選別がしっかりとするメリットも加わります。オーナーさんにとって空室保証より軽費の軽い滞納保証の方が有利です。
空室保証は、リスク回避には、なりません。気休めです。収益性向上こそリスク回避・経営安定につながります。収益を確保してサービスを高めることが、一番の安全経営です。あらゆる場面でソリューションによる収益向上の努力をしてください。

●入居募集、管理の改善

募集・管理の業者さんも、いろいろあります。空室や家賃滞納が続いていませんか。任せきりでいいのでしょうか。業者さん選定も収益性に大きな差を生じます。再度、業者さんの対応をチェックしてみてください。

入居募集
 広告をたくさん出して募集していますか。
 業者間の連携を十分に活用していますか。
 募集業者と借り上げ企業との提携は?
 入居希望者の案内の対応は?

賃貸管理 家賃の滞納
 入居前に入居希望者の信用調査はしていますか。
 連帯保証人は?
 家賃滞納保証付管理になっていますか。

建物・設備の維持管理
 定期点検・定期清掃は?

※賃貸管理の詳細については、「プロパティマネジメント」で解説します。

●家賃設定の見直し

長期にわたって空室が続く場合、家賃相場とのずれが、原因のことがあります。家賃設定がいくら高くても空き室率が高ければ、実質のの収入は低いものとなります。少々家賃を下げても空き室率が低くなれば実収入は、むしろ増える場合があります。
部屋毎に検討してください。入居が決まりやすい部屋と決まりにくい部屋があります。決まりやすい部屋は逆に値上げできることもあります。効用比の設定を再調整してみることも大事です。これも過去の入居データからわかります。

●建物のリニューアルによる経営改善

定期点検と修繕           保守・保全
内外装のリフォーム
間取りのリニューアル        EX. 2DK→1LDK 3DK→2LDK 和室→洋室
設備のリニューアル  
外構・植栽の整備          ガーデニング
リニューアルの資金・収支計画
修繕積み立て

※リニューアルの詳細については、「プロパティマネジメント」で解説します。

●古アパート・古貸家の整理 「定期借家契約が武器」

リニューアルなど改善余地のない場合ですが、不良資産は、整理して価値あるものにしておきたいものです。古アパートや古貸家で修繕費などの経費がかさみ、、明渡してもらうにも立退き料が大変でどうにも困っているケースをみると共通していることがあります。非常に家賃が安いことです。当然、古くて壊したいほどの建物でしょうから家賃が低いのは当たり前です。
しかし立ち退きを難しくする原因がここにあります。過剰に家賃が低ければ引っ越すにも同じような家賃では、探しようがありません。ですから余計に入居者は居座らざるをえなくなります。
厳しいようですが、予防措置として普段から家賃のとりたてや家賃設定をできるだけ厳しくすることです。過剰な恩は、お互い困ることになります。タブーです。
立ち退きを求めるときは、期日のゆとりが、あるほど立退き料の負担が軽くなります。せっぱつまってからでは、手遅れです。
立退き料の負担を楽にするための予防策として入居者の入れ替えの時、新たな入居者には、定期借家契約にしましょう。定期借家契約の場合は、立退き料の問題がなくなります。さらには、直前まで入居者を入れても安心ですから無駄な空室にしなくて済みます。今からでも遅くありません。定期借家契約の切り替えは、借地と違って入居者の入れ替えサイクルが短いですから、早く実行すれば効果的です。(更新時は、不可。入れ替え時のみ可)
整理・処分の予定のないアパートマンションでも、定期借家契約をお奨めします。いてほしくない入居者の立ち退きなどにも有効です。なによりも予防策が第一です。定期借家契約はオーナーに有利です。しっかりした賃貸管理会社では定期借家契約を実践しています。

#001 2003.07.01



アークプラン賃貸経営講座  index
Part 1. 賃貸住宅経営
Part 2. 賃貸市場動向
Part 3. 賃貸経営改善

 
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